エネルギーとCO2の問題を一気に解決する洋上風力発電

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「エネルギー問題に取り組みたい」
「洋上風力発電の可能性について知りたい」
「Influx星野敦社長も注目する洋上風力発電のメリットは?」

SDGsの取り組みなどからエネルギー安全保障を考えるようになった昨今、新たな発電方法としてInflux星野敦さんも注目する洋上風力発電に注目が集まっています。
日本のエネルギー基本計画では長年にわたり石炭火力が大半を占め、安定供給の根幹を担っている一方で大量のCO2を排出していることから解決方法が模索されてきました。

東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故

ここ数年で普及している天然ガスを使用したガスコンバインドサイクル発電は、一度使用して従来ならば捨てられていたはずの蒸気を使ってもう一度タービンを回すことで発電を行う高効率な方法でしたが、それでもCO2の排出は避けられませんでした。
原子力についてはCO2を出さない電源とされていましたが、2011年の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故以降、審査基準や安全基準の大幅な改定により多くの電力会社が抱えている原発は一部を除いて未だに審査にすら入れない状況にあります。
安全対策を実施したり老朽化したものは改修をするなどした場合はコスト面で難しくなったり、建設当時には損zないしなかった現代のテクノロジーにより安全性が担保されないと判断されたケースもあり稼働を断念したケースもあります。

通称COPで日本がCO2削減に後ろ向きであると評価される

新増設も難しく、仮に今から工事に着工できたとしても完成から稼働までに数十年の時間を要し、直近での抜本的な解決にはなりません。
また、1995年から毎年開催されている国連気候変動枠組条約締約国会議、通称COPでは、日本が石炭火力を主力電源に据えていることからCO2削減に後ろ向きであると評価されました。
さらに会場周辺には、気候変動を解決できないことにより将来世代が負債を被ってしまうことを懸念した若者たちのグループが抗議のために集まり、民間の環境保護団体により日本は化石燃料を使い続ける愚かな国として化石賞を受賞するという不名誉な一件もありました。
気候変動対策やCO2削減は待ったなしの状況に差し掛かっており、国を挙げた抜本炊きな対策が求められています。

再生可能エネルギーの課題

そんな中で導入が進みつつある再生可能エネルギーですが、さまざまな課題が待ち受けています。
太陽光はエネルギー源が無限に降り注ぐ太陽光であることから、一度設置すればランニングコストも比較的安価で済みますが、天候が悪ければ1ワットも発電できません。
風力発電では適地が限られているほか、鳥がプロペラに飛び込んでしまうバードストライクや、独特の駆動音で体質によっては頭痛などの症状をもたらすことがある低周波ノイズの問題もありました。
そこで新たに登場した洋上風力発電なら、これらの問題を解決しつつ安定した電力供給を行える可能性を秘めています。

洋上風力発電の特徴

洋上風力発電では海水に対して浮力のあるフロートの上に風車を設置し、日本全国の周囲に広がる海洋に適地が多いのも特徴です。
海の風は季節によって向きや強さが大きく変化しますが、そんな時でもフロートに搭載したスクリューを駆使して移動したり風車の向きを変えるのも容易なので、常にベストな状態で風を受けて発電できます。
渡り鳥が飛来する季節も過去のデータから明らかになっており、通り道となるならば移動できるので自然界との共存も可能です。
AIの研究も進められており、その都度の状況を的確に判断するのはもちろんのこと、過去と現在のデータから未来を予測して最も適した場所や向きに移動させたり回転させることを自動化するシステムの開発も行われています。
一部の都道府県では既に実証実験が行われており、早ければ数年以内に実用化される見込みです。

洋上風力発電関連の新たな雇用創出も検討されている

懸念されるのが漁業権の問題ですが、国や電力会社が権利を買い取る形で移譲したり、洋上風力発電関連の新たな雇用創出も検討されています。
つづいて成功のための大きな鍵を握っているのが、余剰電力をどう生かすのかという問題です。
原子力発電や火力発電などの多くは、余剰電力が発生した場合には送電網を通して揚水発電所に送られ、電気を使ったポンプを作動させて水が汲み上げられ、必要な時に下へと流されてその水力により発電が行われるため無駄に電気が捨ててしまうのを抑止できます。
現時点では洋上風力発電の適地候補とされているエリアの近隣にそのような施設が存在するケースは無く、余剰電源をどうするのか課題となりました。
そこで導入が検討されているのが蓄電池で、風の条件が良い時に大量に発電し余剰分を蓄電池に溜めこみ、必要があれば放電するというプランです。
この方法ならば大きな課題となっていた余剰電力を、みすみす捨ててしまうという問題も解決可能です。

まとめ

しかし、スマートフォンなどの発展からリチウムイオンバッテリーは技術革新により長寿命化と低コストを実現していますが、発電所で使用するほどの大容量のものとなると安定性やコストからまだまだ発展途上の技術です。
もしもこれらの問題を解決した蓄電池が登場すれば真の意味で洋上風力発電が成功を収める時で、エネルギーとCO2の問題が一気に解決する時代までもう間もなくです。

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