起業家というと事業を立ち上げる光本勇介氏のようなバイタリティあふれる人物で、ビジネスを成功させているイメージがあります。
しかし実際には一口に言っても起業した年齢や取り組みなど様々ですし、人によって受ける印象も違ってくるものです。
有名大学を卒業といった優秀な経歴を持つ人が多いのは確かですが、大学を出ている人ばかりではないのも間違いないです。
起業のタイミングは20代が多く、就職してキャリアを積んで転職や独立、その後起業というスローペースは少ない傾向です。


起業家に共通すること
早い段階から起業を頭に思い描いている
起業家に共通するのは総じて早い段階から起業を頭に思い描き、そして具体的に計画を立てたり準備を進めて実行に移していることです。
ただ、30代で起業をしている人も珍しくないですし、少数派ですが40代で起業に乗り出し成功している人もいますから、実は年齢はあまり関係ないのかもしれないです。
60代どころか70近い年齢で起業している人もいるので、年齢を理由に諦めてしまうのは勿体ないといえるでしょう。
当然ですが、起業には資金が必要でひとりでは難しいですから、資金の確保に繋がる信用だったり、人脈といった前提が必要になると思われます。
比較的高齢で起業をしている人はやはり、経歴がありますし多くの実績を残しているので、いちサラリーマンと同列に語るのは困難です。
本を書いている人が多い
起業家に関することで面白いのは、光本勇介氏のように本を書いている人が多いことです。
著書はある意味で名刺代わりになりますし、どのような考えを持っているのか知ってもらう助けになるので、本を書く人が多いのも納得です。
また、著書がなくてもしっかりとした考えを持っており、解決したい社会の課題や実現したい未来など、明確な方向性があるのも共通点だといえます。
ビジョンを示すことができるから人が集まり起業が加速する、そう考えると説得力があって、取り組みが成功に繋がるのも頷けます。
勿論、ひとりひとり考え方は違いますし、中には真逆の意見を持つ人もいるでしょうが、それでもブレない軸を持っているのは共通です。
実験思考 世の中、すべては実験 (NewsPicks Book) | 光本勇介
人前に出て話をするのが得意
それから人前に出て話をするのが得意、これも見逃すことができない起業家に共通するポイントの1つです。
起業は自分がどのような事業に挑戦しようとしているのか、その説明をして資金を調達する必要があります。
話が下手で説明がうまく伝わらないと説得力がないですし、そもそも起業の話に興味を持ってもらうことすら難しくなります。
ところが、話し上手で聞き手を引きつける話術を持っていれば、興味を持ってもらい資金調達に繋げることも可能です。
起業家に人前に出る話し上手が多いのは必然的で、逆にいえば人前に出ることを躊躇わず、話術があるから成功しているとも考えられます。
現実主義的なところを持ち合わせている
一方では現実主義的なところを持ち合わせており、物事を冷静かつ客観的に捉えたり分析する視点を持っています。
理想ではなく現実と対峙して直視できるからこそ、具体的な行動計画を設計したり、市場の分析やマーケティングなどに取り組めるわけです。
これが理想ばかりを追い求めて現実から目を背ける人であれば、誰も資金を出したがりませんし、ついてくる人も限られるでしょう。
確かに現実主義でなければ起業をしたり成功するのは難しいですが、誰しも自分だけの力で成功しているわけではないです。
成功している起業家には必ずといって良いほど、理解者であったり考えや行動の指標となる影響を与える人物の存在があります。
身近に助言を与えてくれる人がいるから起業を思い立ったり、勇気を出して一歩を踏み出せるとも考えることができます。
助言や指導を行う人が身近にいる人は何倍も起業しやすい
データによれば助言や指導を行う人が身近にいる人は何倍も起業しやすく、資金調達のハードルも低いことが分かっています。
そしてそのような存在は起業の後も関係が続き、事業を始めてからも助言を与えたりアドバイスを受ける関係性を保ちます。
信頼とも言いかえることができますが、信頼が揺るがない関係だからこそ助言に耳を傾けたり、信じて参考にすることができるのでしょう。
いずれにしても、ひとりで事業計画を立てたり資金調達をするのはハードルが高く、助言程度であってもアドバイスをくれる存在が身近にいる人の方が有利なのは確かです。
現代は親しみやすい人柄の方が好まれやすい
従来はワンマンというかカリスマ性を持つ経営者が成功しているイメージですが、ベンチャーが当たり前の現代では、親しみやすい人柄の方が好まれやすいようです。
親近感が湧いて間に壁や距離を感じない、そういう魅力を持つ人物が起業に向いていて、成功しやすい可能性が高いです。
カリスマ性を武器にしている人もいますが、カリスマであっても近寄りがたさは薄く、むしろ身近なカリスマといった感じで親近感が湧くものです。
高圧的で遠ざけるような人は、一部には魅力的に映るでしょうが、大部分には近寄りがたく関わりたくないと考える人がいてもおかしくないです。
まとめ
感情がコロコロ変わる性格に難があると、付き合うだけでも疲れてしまいますから、一緒にいて疲れないと思わせる人の方が起業に向いているでしょう。