プロパンガスを選ぶメリット

生活

プロパンガスとは別名LPガスと呼ばれ、一般的に家庭のコンロや給湯器で使用されています。
都市ガスとは異なり料金が高いというイメージを持っている方も多く、実際にプロパンガスは都市ガスと比較して約2倍ほどの相場となりますが、自宅に導入することで得られるメリットも複数あることもあり事前に特徴をしっかり把握して導入すべきか検討することが大切です。

プロパンガスとは

そもそもプロパンガスとは液化石油ガスのことを指しており、液化石油ガスは圧力を加えたり冷却することによって液体になる特性を持っており、プロパンやブタンといった天然ガスを圧縮した上で常温で液化できる状態にしたガス燃料です。
液化されたガスは気体時と比較して約1/250の体積まで小さくなり、この液体をボンベに充填して各家庭や事業所などに配送しているシーンを見かけることも少なくありません。
国内ではコンロに加えて給湯器などの家庭用や業務用のガス機器の燃料で利用されたり、タクシーの燃料で使用されている特徴があり一般家庭では特に給湯器やガスコンロで使用されていることが多いです。

プロパンガスと都市ガスの違い

比較対象として都市ガスが挙げられますが、プロパンガスと都市ガスの違いは前者はグレー色のボンベにより供給され、後者は道路の下の地中のガス管を通ってガスが供給されるシステムです。
また前者は主成分が地域によって変化することがない特徴がありますが、後者は主成分に関して供給業者によって違いがあります。
これを踏まえてプロパンガスは供給形式は個別供給をとっており、全国エリアで供給を行っています。
保管は主に軒下在庫可能であり主成分にはメタンを主成分とする液化天然ガスであるLNGが使用されます。
そして火力は24,000kcal/m3であり発熱量は11,000Kcal/㎥、燃焼範囲は4.6%から14.6%、普及率は46%で料金制度は総括原価方式を採用しています。
それに対して都市ガスは供給形式に集団供給を採用しており、供給エリアは都市部のみに限定されています。
さらに保管をすることは出来ず、主成分にはプロパンやブタンを主成分とする液化石油ガスを使用しており火力は11,000kcal/m3で比重は空気より軽く、発熱量は24,000Kcal/㎥です。
燃焼範囲は2.2%から9.5%で普及率はほぼ100%となります。
そして料金制度は自由料金性と比較してみると大きく異る点が多いことがわかります。

プロパンガスを実際に導入するメリット

全国どこでも利用することが出来る

では実際に導入するメリットにはどんな点があるかというと、まず全国どこでも利用することが出来ることが挙げられます。
このガスは液化されたガスをガスボンベに詰めたものを事業者や各家庭に配送するスタイルをとっています。
そのためガスボンベとガス管、ガスメーターなどのシンプルな設備のみですぐに使用することが出来るメリットがあります。
そして対応エリアはガスボンベが届けることが出来る範囲であれば、日本全国どこでも使用することができる点が挙げられます。

災害に強い

日本だからこそ注目されている点が災害に強いという点です。
容器にガスを入れて供給する分散型エネルギーの方式のため、万が一被災してしまっても被害を最小限に抑えて調査や点検を1戸単位で実施することが可能であり、スピーディーに復旧作業が行えることがメリットです。
避難所への燃料供給に対応することもできる特徴も持っています。
都市ガスの場合は地下に張り巡らされたガス管の安全確認を行う必要があり、災害が発生した場合にはまず復旧までにかかる時間が長時間になりやすいデメリットを持ちます。
災害時でも活躍できる点からこのガスを導入するというご家庭は少なくありません。

プロパンガス導入時に気をつけるべき注意点

都市ガスと比較して料金が高くなってしまう

数多くのメリットがある反面、導入時に気をつけるべき注意点も存在します。
例えば都市ガスと比較して料金が高くなってしまうことが挙げられます。
初期の設備費用はそこまで高額ではありませんが、日々ガス販売スタッフが利用者へボンベ配達する必要があり、配送費や人件費がプラスされて費用が高くなってしまう傾向にあります。
特に都心部から離れた山間部などで広いエリアに民家がある場合には、配送料が高くなってしまうなど都市ガスと比較して供給にかかる費用が高くなる注意点を理解しておきましょう。
この料金が高い原因の一つには法律上プロパンガスは料金公開が義務ではないことが挙げられ、水道代や電気代は会社のホームページなどで料金確認ができるのに対して、ガス販売会社のホームページで料金を確認できない場合が多いです。
これはガスの料金設定方法が関係しており、法律上の寄生がないため販売店が利益を得られるように考慮した上で各社価格を設定されている特徴を持っています。

まとめ

しかし料金が記載されていないからと秘密にしているわけではなく、直接電話で問い合わせをした際にはきちんと教えてくれる仕組みです。
しかし非公開のガス会社が多いと、一般消費者は料金の価格相場を把握しにくいという注意点があります。

参考になるサイト:料金相場と地域最安値もわかる!プロパンガス会社検索「まちがす-MACHIGAS」

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