自分史を書くと自分のことがよくわかって脳を活性化できる

生活

⒈自分史を作る意味とは

自分史と言うと人生の集大成として年配の人が書くものというイメージがあるかもしれませんが、実は年齢を問わず生き方を豊かに元気にする力があるのです。

自身の半生を後世に伝える役割があるだけでなく、具体的な形にまとめる過程で自己を客観的に振り返ることになります。
自分とは何者かという自己認識をより明確に持つことになるので、この先の人生の指針を見つけることにもつながるかもしれません。

自分史を通して得られるメリットは計り知れない意味があり、何よりこれまで生きてきた証を残せるというのは素晴らしいことですよね。
記録に残すことで経験したことや体験して得た知識や知恵を、子供や子孫、家族、友人知人などに伝えることができます。

参考:年表形式のお手軽プランなど作り方は4種類!自分史制作サービス「孫への伝言」

本にまとめて国会図書館に納本するとその本は保存されるので、いつの日か歴史研究の資料になるかもしれませんよ。
世界に一つしかない完全オリジナルの自身の体験は残さないかぎり消えてしまうので、書物として残すことは意義あることなのです。

これまでに生きてきた証を社会に伝えることは、後世にとっての大事な知識や知恵となり、将来今の時代を検証する史料になるでしょう。
生きた証を未来に残すことができる記録ツールと言え、2013年からは電子書籍でも国会図書館に納本が可能になっています。

ハードルはかなり低くなっているので、歴史の1ページとして国会図書館に納本してみませんか?
自分のことは判っているようで意外と知らないもので、過去の経験や体験を振り返ることは今まで経験や体験が今の自分に与えている影響を知ることができます。

⒉自分はどんな人間なのかという自己認識を持てるようになる

かつては不本意だったと思う事柄でもあらためて振り返ると、結果的にその経験は後の人生の糧になっていると気付くことがよくありますよね。
失敗や挫折は決してマイナスではないことがわかれば前向きな気持ちになることができ、人生に対して色々と挑戦できるようになるでしょう。

自分の体験を通じて自分という存在を客観的に観ると、自分はどんな人間なのかという自己認識を持てるようになるのです。
過去の挫折や逆境を振り返った時、意味があったと分かると、過去に起きたどんなことにも意味があったという解釈ができますよね。

そういう風に考えられるようになれば、リスクを過度に畏れることなく、どんなことでもチャレンジする気持ちが湧いてくるはずです。
失敗や挫折は決してマイナスではないことがわかれば前向きな気持ちになることができ、人生に対して色々と挑戦できるようになるでしょう。

自分史を書くと過去の振り返りで自分の好きだったことや得意だったことがわかるので、自分という人間の個性や強みが見えてきます。
自らの個性や強みを改めて思い出すことは新しい目標や夢を見つけるきっかけになり、そこから新しい夢や目標が明確になって生き甲斐を見つけられるかもしれません。

子供の頃を思い起こすと、好奇心のまま自分が純粋に好きなことをやっていたことを思い出す人は多いです。
好きなことや得意なこと、そして夢は何だったかを思い出してみると、自分の本当にやりたいことや生き甲斐を見つけるヒントになるでしょう。

人が成長する過程において、自分らしさを隠すようになることは誰にでもありますよね。
今一度まっさらな状態に戻って捉えることは、自分の本当にやりたいことや生き甲斐を見つけるきっかけになるのです。

⒊自信や自尊心を高めることに繫がる

自分の歴史は世界でたった一つのものであり、人が生きていく中で何もないという人はいません。
学生時代に試験に合格したことや部活で活躍したこと、淡い恋愛など誰でも皆それなりに思い出はあるはずです。

過去を振り返ることは、自分もがんばってきたと自分を肯定して、自信や自尊心を高めることにつながります。
人は普段忘れていても、日々本当に多くのことを経験して体験しているものなんです。

勉強や友人関係、恋愛や旅行、就職や結婚など、少し考えるだけでも色々な出来事に遭遇してきたことがわかります。
多くのことを経験して実践していることが再確認できれば、色々あったけど自分はそれなりに頑張って来たのだと自己肯定することができます。

自分に自信を持って自尊心を高めることができれば、自分の人生の主人公は自分であるということを改めて実感することができるでしょう。
人生の主人公はまさに自分自身であり、主体性をもった人生を送るのに自分史はかけがえのない素晴らしいツールになってくれるはずです。

脳科学者の研究によると、人は何かを思い出そうとする時、何かのアイデアを出そうとする時と非常に近いことを脳がやっているようです。
自分史をつくる時は色々と思い出そうと考えまとめるので、そのこと自体が脳の活性化につながります。

最近の医学では認知症の予防には脳のある部分を日々活用することが重要と言われているので、その意味でも自分のことをまとめる作業は脳の働きからみても良いことです。
脳を活性化することができる自分史づくりは長期間にわたって多くの時間を費やすことになるので、年配の人にとってはボケ防止になるかもしれませんよ。

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