1.ネット風評の怖さとは?
ネットは使い方一つで風評を左右したり、小さな発言から悪い方向に導いてしまうことがあります。
あまり意識せずに発言した内容でも、拡散することで曲解されたり、望まない被害を発生させるケースも少なくないです。
SNSは便利なツールですが、発言が影響する範囲は時に想像以上に大きいですから、うっかり加害者にならないように注意することが求められます。
何気なく発言と共にアップする写真も、読み手の解釈によって誤解が生じたり、誰かや何かを傷付ける恐れがあることも忘れてはいけない要点です。
風評被害が発生する多くのケースは、誰かの発言を更に他の人が引用したり、拡散していくことで広まりを見せます。
大半は自身が被害の拡大に加担している意識が薄く、加害者意識も罪悪感もあまり感じないのが特徴です。
問題は情報を鵜呑みにしてしまい、十分に咀嚼せずに他人の言葉を使ったり、流用して拡散に協力してしまう事態です。
ネットの情報伝達スピードはとても速いですから、一つの話題に火が付いて注目が集まると、誰も手が付けられなくなる位に広がります。
SNS利用者の殆どは、自身が被害を受けないか常に気にしていますが、逆に加害者になる恐れや可能性はそれほど考えていないといえます。
ここが盲点で足元をすくわれる恐れのあるリスクですから、意識を変えたり注意力を身につけて、SNSの使い方を考える必要があるでしょう。
2.不特定多数の人が集まる掲示板やレビューサイトに注意
当然ながら、気を付ける必要があるのはSNSだけでなく、不特定多数の人が集まる掲示板やレビューサイトも同様です。
誰でも簡単に、思い掛けないほどの影響力が手に入るので、強い力を持っていることを想像して発言することが大切です。
力は時と状況次第で、人を傷付ける刃物のようなダメージを与える切っ掛けに変わります。
それこそ、何気ない一言が会ったこともない誰かを追い詰めたり、苦しませる恐れすらもあるということです。
個人一人では集団に対抗する力が弱いので、被害者になると声を上げるのが難しくなったり、泣き寝入りしてしまうケースもあります。
ネットでは自らも加害者になり得る、風評一つで被害者を生んでしまうこともあると理解して、便利なツールと向き合い使いこなす責任が問われます。
個人より力を持つ企業などが相手でも、間違った風評を広めればダメージを与えますし、状況によっては加害者として責任が追及される結果になります。
広大で今も拡大を続けるネットは、どの位置で発言しても影響が隅から隅まで届きます。
良い内容の影響も広がりやすいですが、人は悪いものを面白がる性質があるので、ネガティブな風評を特に広めてしまう恐れを秘めます。
何かを呟いたり記事を書いて公開する時は、送信する前にチェックする、そういった癖を付けておくのが無難です。
3.第三者の発言を引用する場合
第三者の発言を引用する場合も、影響力のある人だから大丈夫と考えるのではなく、客観性を持って事実の裏を取ったり俯瞰して見てみましょう。
毎回確認するのは面倒、あるいは息苦しく感じられるという意見もあるでしょうが、手軽に情報が発信できるからこそ重要性があるわけです。
発信してしまった内容は容易には取り消せないので、事実とは違う発言をして誰かを傷付ければ、取り返しの付かない事態にもなりかねないです。
スマートフォンなどの端末は、簡単な操作で文章や写真などが送信できるので、行動の重みに関する実感やその後の影響に対する想像力があまり働かないです。
しかし仮想世界も常時リアルの世界と連動していますから、ひと度問題が発生すると実社会にも影響を及ぼします。
二次的な被害者が発生したり、金銭的な損害が生じることもないとはいえないので、情報発信をする際はリアルの身の回りにいる人を思い浮かべながら行いましょう。
4.加害者にも被害者にもならない心構えが必要不可欠
リアルで付き合いのある相手を思い浮かべると、想像力が働きやすく発言の内容や影響についての注意力が発揮されます。
一見、ネットでの発言とは直接的な関係がなさそうですが、影響力が身の回りにも関わると想像するのに役立ちます。
小さな内容の情報発信でも、炎上したり不特定多数の相手から注目を集めると、個人情報が調べられたり無断で公開されることがあります。
それは本人に留まらず、家族や友人などに関係する事態に発展するので、加害者にも被害者にもならない心構えが必要不可欠となります。
ネットを能動的に使う時は、何時でも風評の発生を念頭に置いて、発言内容や受け取られ方を考えた発信を行うことです。
特に他人の発言を取り上げたり引用する場合は、真実か否かを確かめる一手間が必要です。
真実なら自信を持って引用できますし、自身の言葉で新たな情報発信が実現する結果に結び付きます。
指摘を受けたら内容をチェックして、間違いがあれば素直に謝ったり訂正する、これが影響力の大きなツールに飲み込まれない為の注意点です。
上手く乗りこなすのは難しいじゃじゃ馬ですが、使い方次第で有益になったり新しい価値も生み出せるのが、SNSに代表される現代のツールらしいところです。
※ネット風評監視より引用