ダイビングというスポーツは「とにかくお金がかかる」という印象を持たれていることが多いです。
確かにダイビング用のウェットスーツは一着で5万円くらいすることもありますし、ダイブコンピューターと呼ばれる腕時計のようなコンピュータも10万円以上するものがざらにあります。
またBCDやレギュレーターといった器材になってくると万が一にも潜水中に壊れてはならない物ということでかなり高値が付けられた上で販売されていますから、お金がかかるという印象は間違ったものではありません。
そもそもの話をすればライセンスを取るのに5~8万円くらいかかり、海で器材をレンタルする度に1万円ちかくかかることもありますから、少なくとも「誰でも大してお金をかけずに楽しめます」とは言えないでしょう。
出典:http://www.rifiediving.com/
ただ「絶対に毎年百万円以上かかります」と言うのは少々言い過ぎな部分があります。
もちろん北海道のように冬場になると水温が一気に下がってよほど慣れた人でないとダイビングが出来ない地域の人が一年間を通じて楽しむとなるとかなりお金がかかりますが、そうではなく春から秋にかけての間くらいは楽しめるという地域であれば、器材を自分で購入していけば最終的にはある程度出費が抑えられるのです。
例えば先ほど挙げた器材のうち、高い部類に入ると言われるのはBCDやレギュレーター、ダイブコンピュータといった器材です。
いずれもひとつで4~10万円ほどするために趣味のグッズとしては高いものになるのですが、これらはダイビング中の安全に直結するものですから極力壊れないような設計になっています。
ハードな環境である水中ですら壊れないようになっているのですから、一度買えばほとんど一生使えると言っても過言ではありません。
使っていくうちにメンテナンスが必要になることはあったとしても、何らかの大きなトラブルが起きない限り完全に壊れて捨てるほかないという状況になることはあまりないのです。
つまり、こういった器材を自分で揃えてしまえばかなりの部分で費用の節約に繋がるわけです。
また別の考え方として、確かにダイビングは高いものの、水の中を見て自由に動くという経験はこのスポーツ以外に出来ない体験だと考えることもできるでしょう。
映画や本、ゲームといったメディアを使えば水中の様子を見ることはできますが、それを自分の肌で感じる経験とするのは不可能です。
「やっていない人が一生できない経験を買っている」と考えると、ある程度その出費にも納得がいくのではないでしょうか。
と言っても、読書や映画鑑賞といったような割合お金のかからない趣味と比べるとダイビングはお金がかかるのが事実です。
ですので無理をしない範囲に楽しむこと、生活を考えながらどれくらいであれば趣味に充てて良いか考えることを大切にしながら、気長にじっくり、たまに行くくらいで考えておくのがベストかもしれません。
しかしながら「興味はあるけど高いからやらない」と言うのは非常にもったいないことですから、せめて体験くらいはしてみてから結論を出すことをおすすめします。