雛人形製作の工程

目にも鮮やかな雛人形はまさに日本の伝統工芸の中でも非常に美しいものということができるでしょう。
そのひな祭りを大切にする文化だけではなく、雛人形そのものが美術作品として諸外国でも非常に高い評価を受けているようです。
そんな雛人形ですが、実は多くの職人さんによって製作されているということをご存知でしょうか。
日本に古くから伝わる様々な美術のプロの力を結集した、まさに日本文化の集大成ともいえる美術の秘密をみなさんにお知らせしたいと思います。

まず、基本的なことですが、雛人形は一人の職人さんが製作するわけではありません。
古来より人形製作に関する技術は分業制によって成り立っており、その工程ごとに専門の職人がいるのです。
まず最初は人形の形を製作する原型師、さらには人形に顔を描く絵付師、そして人形に着せる服を製作する職人、さらには、出来上がった部品を組み立てる専門の職人がいるのだということです。
家内制手工業において製作される作品は、それぞれの職人の個性や技術が光るものであり、多くの顧客の目を楽しませ、ひな祭りに花を添える作品になるのです。
また、日本全国を旅するのも雛人形の特徴です。
例えば、東京で絵付師が顔を描いたものが京都の西陣に送られ着物が製作され、大阪で組み立てられるということは珍しいことではありません。
しっかりとそれぞれの職分に沿って技術が発揮され、その集大成としての作品ができるというのは、まさに日本文化の粋とも言えますね。

先ほど、こうして製作された人形は世界でも高い評価を受けているとお伝えしましたが、日本の文化芸術品などは海外オークションなどでも常に高値で取引されるようです。
もともと西洋にも人形文化というものは存在しているのですが、特に日本独特のメイクや衣装を身にまとった雛人形は、より一層オリエンタリズムと相まって、受け入れられていることなのでしょうね。
そんな雛人形、ぜひみなさんもひな祭りの際は飾ってみてください。雛人形一覧|本場岩槻の人形専門店、曽根人形

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