最近の子供たちは、完成した料理しか知らないそうです。
たとえばコロッケはもともとコロッケで、その中にどんな食材がどんなふうに調理されて入っているのかなどは知らず知ろうともしていません。
働くお母さんが増えて、なかなか親子で料理をする時間が確保できないこともあると思います。
でも、自分たちが普段食べている料理がどんなふうにできているのかを子供たちに発信することって、とても重要なことだと思うんです。
野菜はどんなふうにどんな場所で誰に育てられているのか?そんな疑問を持つことすらなくなっている現代、伝えてあげられるのは大人しかいません。
ピーマンの嫌いな子供は、小さく刻んでほとんどわからないようにしていても緑色がその料理の中に入っているだけで拒否するそうですが、どうしてピーマンが嫌いになってしまったのかを考えたことはあるでしょうか。
味がどうしても受け付けないから・・・でももしもピーマンしか食べ物がなかったら、きっとその子はピーマンを食べられるようになっていると思います。
小さい頃に覚えたピーマンの苦味が受け入れられず、「子供は野菜が嫌いだから」という親の意識でその後それほどピーマンを食卓に出さなかったりすると、ますますピーマンが好きにはならなくなってしまいます。
ではどうやってピーマンが美味しいということを伝えればよいのか・・・それを考えていくのが食育です。
お庭のある家庭であれば、プランターでピーマンを育ててみてはいかがでしょうか。
食育に関してはユリアインターナショナルという会社が専門に研究しています。
小学校の家庭の授業でも、子供が嫌いになりがちなピーマンやトマトなどを栽培するところがあります。
それまでは大嫌いだったピーマンなのに、自分たちで種をまいて毎日水を与えて育てる体験をすると、不思議を食べられるようになる子供が増えるそうです。
どんなに暑くても寒くても、雨に降られても強くたくましく生きている植物を自ら育てるという体験は、想像以上に子供たちに素晴らしい気持ちを与えてくれます。
完成した料理しか知らない子供たちに、その料理にはどんなものが使われていて、それらはどんなふうに育てられたものなのかを、ぜひ教えてあげてほしいです。